(28)コンパニオンバードの繁殖の未来「人気があるブリーダーさんとは?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

鳥の展示会において、生体販売コーナーで鳥を譲ってもらうために次のブースに向かうとき、40歳前後の女性から声を掛けられました。

「あなたたち、ここで鳥を買うつもり?」

 と聞かれたので、実は、、、ということで簡単に経緯を説明しました。
すると女性は

「ここの鳥がどんな鳥が知っているの?」と質問されました。

私たちが素人だと思って聞いてきたのかと思って、そんなことくらい知っている、と答えようとしましたら、上から被せるように続けてこんな話をしてくれました。

「人気があるブリーダーは、こんなところで販売しないよ」

どういうことでしょうか?
私たちが狐に包まれたような表情したので、次のように説明してくれました。

アメリカでは人気があるブリーダーさん、つまりきちんとしたブリーダーさんで生まれた鳥は、ほとんど予約でいっぱいだそうです。
このような展示会に連れてくるブリーダーさんの全てではないですが、人気がないブリーダーさんが多いそうです。
ペットショップに卸すブリーダーさんも同じだそうです。

たしかにアメリカでは鳥雑誌のブリーダーさんが広告を出しています。
日本ではブリーダーさんが鳥雑誌に広告を出してるところはあまりありませんでした。

さて人気があるブリーダーさんとは、どういうことでしょうか?

私たちに話しかけてくれた女性によると「きちんとしたブリーダーさん」のことです。
何がきちんとしているかというと、

・親鳥を健康診断に連れて行っている
・挿し餌が終わるまで譲渡しない
・生年月日、雌雄鑑別を済ませている
・統一した足環リングをつけている
・クラミジア、PBFD、BFDの検査をしている
・販売証明書を出してくれる
・血統書がついている
・繁殖場を見学できる

などです。

これだけのお世話と管理しているブリーダーさんなので、逆に購入したい人を選んでいるそうです。
お客が選ばれる側ということですね。
一瞬、サーバーさんの顔がよぎりました(苦笑)。

この説明を聞いて、私たちが求めていることが明確になりました。
私は「きちんとしたブリーダーさん」を探すために渡米したのです。
だからサーバーさんのオカメインコが欲しかったのかもしれません。

そう思うと、ここにいると鳥達もとても可愛いですが、なんだか気の毒に思えてきました。
この鳥達はブリーダーさんを選べません。
そんなことを考えると切なくなってきました。

女性は私たちにある場所を指差して、こう言いました。

「あそこで何しているかわかる?」

(つづく)

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