(24)コンパニオンバードの繁殖の未来「初めての直輸入」

いつもありがとうございます。鳥爺です。
先週のブログで、「キョセン@サンショクキムネオオハシ」の写真を掲載しましたところ、「キョセン」という名前の由来をご質問されました。私たちの年代でオオハシ(大橋)といえば巨泉(キョセン)でした。つまり大橋巨泉さんという有名人がいらっしゃったので、そこから付けた名前です。
あまりお役に立てない情報で失礼しました(汗)。

さて本題の続きです。
もう一人の「私」を暴走させたのは、オオハシよりも小さい鳥です。それは大嘴(オオハシ)ではなく、中嘴(チュウハシ)の仲間でした。
大きさがヒヨドリくらいですが、見た目はオオハシなので、とても可愛いのです。一目惚れしましたね。上の写真のチュウハシと、写真がありませんがミドリチュウハシを譲渡していただきました。

他にも動物園でしか見たことがない鳥がいました。頭の形と目の輪郭が印象的なエボシドリという鳥です。残念ながら手元に写真がないのでお見せできませんが、この子にも一目惚れしました。

よくお客様には「運命の出会い」があっても、「冷静に判断してください」、「お家の人と相談してください」と言っています。そういう私もお客様と同じです(汗)。

明日は違うところに行く予定があります。次回渡米できたとしても、いつになるかわかりません。もし来れたとしても「運命的な出会い」をした鳥たちが、まだここにいるとは限りません。ましてはロサンゼルスのダウンタウンから半日以上かかる場所です。丸一日を費やすほどの時間的な余裕もありませんでした。
「今、決断しなければいつ決断する?」ともう一人の私が迫ってきました。
ここのブリーダーさんは、日本ではないですが他の国にも鳥を輸出していました。ここで輸入の業務を体験しておけば、今後の展開もスムーズになります。短い時間で決断することは勇気が入りましたが、結局チュウハシを2種類、エボシドリをそれぞれ1羽ずつ購入しました。
もちろんこのまま連れて帰ることはできません。ブリーダーさんは輸出手続きを、私の方は輸入手続きをするということで契約をしました。
私にとって初めての直輸入が決まった瞬間です。

後日談になりますが、この3種類3羽は無事に日本に来ました。そしてCAP!埼玉三芳町店の中庭で自由に飛び回り、ご来店された愛鳥家の皆様を楽しませてくれました。
特にエボちゃん@エボシドリはとても人懐っこく、私の後をついて回っていました。ほんとうに可愛い鳥でしたね。

さて翌日も2つの繁殖場を見学しました。
だんだん目が肥えてきたのか、インパクトを感じる繁殖場はありませんでした。

今回の渡米で得られたことをまとめてみたいと思います。
・オカメインコで有名なサーバーさんの繁殖場を見学できたこと。
遺伝子学(?)に基づいた繁殖を行なっていたことと、繁殖期以外は鳥たちをフラインケージで自由に運動されることなどは素晴らしいと思いました。

・怪我した鳥の保護を当然のように思っているブリーダーさんが多かったこと。

・インコ、オウム、フィンチ類ではないが、初めて鳥を海外から購入できたこと。などです。
他にも日本は30年以上遅れている、と確信できる場面をいっぱい見ることができたことも大きな収穫でした。

そして約1ヶ月後、私たちはまたロサンゼルス空港に戻ってきました。
2度目の渡米の目的も、懲りもせずサーバーに会うこと、そしてさらに南下して繁殖場を探すことです。
2度目の渡米では非常に珍しい場面に出会うことができました。

(つづく)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール