ケージから出ることができてよかったですね。おめでとうございます。
いよいよ次はお家から外に出てみましょう。
不安ですか?
最初は誰でもそうです。
でも、一度お家から外に出てみると、ガラス越しで見えていた風景がもっと鮮明に映ります。
しかも太陽の温もりや風が身体に当たる心地よさ、あるいはちょっと肌寒かったり、日差しが眩しかったりと、普段お家の中では感じられなかった感触を味わえるでしょう。
これって、自然の世界ではあたりまえです。
私たちは本来自然の中で暮らしていましたので、きっとその野生の本能が騒ぎ出すと思います。
といってもいきなりお家から外に出ることはできません。
まず外に出るには、飼い主さんがあなたを持ち運びしやすい、キャリーと言う小型のケージの中に入らなくてはなりません。
ふだん快適に暮らしているケージより小さくなることが多いので、最初は窮屈に見えるでしょう。
たしかに窮屈ですが、外に出られることと、目的地に着いたらキャリーの外に出してもらえるかもしれません。
あなたを楽しませてあげようと思って、重たいキャリーを持ち運ぶ飼い主さんのきもちを察して、ここはおとなしくガマンしましょうね。
でも、こんな小さなキャリーには入ったことがありませんが、中に入る良いことがあるはずです。
例えば、
キャリーに入ると大好物のご褒美がもらえる。
キャリーに入ると楽しいところに連れていってもらえる。
キャリーに入るといろいろな風景が楽しめる。
どうですか。楽しそうでしょう。
あとは飼い主さんに委ねましょう。
さて、キャリーから見える外の風景はどうですか?
人の歩幅でゆっくり通り過ぎる景色は刺激的でしょう。
いっぱい見てください。飼い鳥でも自然を満喫できる瞬間かもしれません。
この先、電車やバス、あるいは車に乗るかもしれません。
歩幅で進む景色が、今度はもっと早く景色が変わります。
私たちが自然で飛んでいるときは、このくらい、いやもっと早く景色が移り変わるのかもしれません。
どうですか? 私たちの野生の本能が騒ぎ始めたのではないですか。
でも、うれしくなって大きな声はできるだけガマンしましょうね。
電車、バスの中は知らない人がいっぱいいます。
大きな声を出すと、あなたや飼い主さんに対し、一斉に視線を投げかけてくるでしょう。
あとどれくらいで目的地に着くかわからない不安があると思いますが、飼い主さんがそばで優しく声かけてくれたり、ときどき様子を見たりしてくれます。
キャリーによってはあなたの頭をカキカキできる穴があったりして快適かも!?
飼い主さんは指が疲れますが、飼い主さんを信頼して一緒に電車、バスなどの乗り物を楽しみましょうね。
余裕がでてきて、あなたがもし人の言葉をおしゃべりできるのでしたら、ここはひとつ自慢のおしゃべりを披露してあげるのも面白いですね。
一緒に乗っている乗客から笑みが生まれてくるでしょう。
鳥の素晴らしさを多くの人に知ってもらえる絶好のチャンスかもしれませんね。