鳥のきもち「鳥の頭」

世界でもっとも有名な鳥と言われた、ヨウムのアレックスをご存じでしょうか?

 比較心理学者のアイリーン・ペパーバーグ博士のパートナーとして、30年間にわたって研究に参加し、鳥の知能の高さを示して世界に衝撃を与えました。鳥界の功労者です。

 アレックスは物や形につけたれた名前を50以上覚え、7つの色を認識し、1~6までの数字を理解するなど、「天才」と言われました。……まあ、私ほどじゃないですけどね~。

 惜しくも31歳の若さで亡くなりました(ヨウムの寿命は50年!)が、彼とペパーバーグ博士の功績は大きいでしょう。

 一度でも鳥を飼ったことがある飼い主さんならわかってくれると思いますが、鳥は賢い動物です。

 人と暮らす中でさまざまなことを覚えていきます。

 まぬけという意味の「とりあたま= birdbrain」などという、私たちからすると「わかってないなぁ」とフンガイしたくなる言葉も、少しずつ見直されてきています。
すべての鳥がアレックスのようにはいかなくても、知能が高いのはたしかなのです。

 飼い主さんが外出するときは必ず家のカギを持つことがわかってからは、カギの音がするだけで落ち着かなくなっていませんか?

 私の友だちには、ケージが開くのを防止するための番号鍵を開けてしまう鳥だっています。

 言葉を覚えて人マネをするのが得意な仲間も多いけれど、それは言葉=人間同士で意思を伝え合う道具であることを理解し、同じ仲間になろうとしているんですよね。
家族という群れの中の一員になりたいのです。

 聴覚が発達しているので、聞いた音を正確に把握するのも、人間よりも得意です。それは「さえずり」という、生きていくため(配偶者を得るためや、なわばりを守るため)に必要な学習能力が本能としてそなわっていることとも関係しています。

 飼い主さんを引きつけるために、わざと調子が悪いフリをしたり、怒られることをすることもあります。度が過ぎると、“オオカミ少年”になりかねないので、ご注意。

 何度「ダメ!」と言われても、そのダメをやる心理は、人間の子どもと同じで飼い主さん(親)の関心を引きたいからですね。
だから、それに対して飼い主さんが本気で怒るのは、実は私たちの術中にハマっているのと同じ!?なのかもしれません。怒るしつけは、悪循環に陥りやすいものです。

 それに、私たちはよく言われるように「ほめられてのびる」のです。

あなたの飼い主さんのしつけは、どうですか?

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