(9)コンパニオンバードの繁殖の未来「有刺鉄線で囲われている繁殖場」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

今回はグローバルな視点から、海外と日本の繁殖事情についてお伝えします。
とは言っても、世界中の鳥の繁殖場を見てきたわけではありません。
あくまでも私が実際に行って、見て、ブリーダーさんの話を聞いた体験談です。

行ってきた繁殖場は次の通りです。
まず視察時期は1997年から1999年の3年間。
2000年にTSUBASAを設立し、生体販売を中止したため視察も終了)

国内の繁殖場の視察数:約10ヶ所(鳥業界では有名な繁殖場)
海外の繁殖場の視察数:約20ヶ所
視察した国:アメリカ、シンガポール、フィリピン、スペイン(カナリヤ諸島)
2000年以降に視察した国:スペイン(バルセロナ)

2000年以降に視察したスペインは後述しますが、それ以外は同じ時期(1997年から1999年)に視察しました。そのため時期としては比較がしやすいと思います。

また、国内外ともその国や地域の鳥関係者から「評判がいい」と聞いて、視察した繁殖場です。国内外とも「評判が悪い繁殖場」ではないことを付け加えさせていただきます。

それではまずフィリピンからです。

フィリピンには世界的にも有名な繁殖場があります。
その繁殖場は日本のテレビでも紹介されたことがあり、あのムツゴロウこと畑正憲さんがレポートをされていました。
スミレコンゴウインコが数十羽いる超大型のフライトケージの中で、スミレたちと楽しそうに戯れているムツゴロウさんの姿が焼き付きました。

「ここに行きたい!」
と思うのは当然です。しかし残念ながら紹介状がないと見学ができません。
そこで国内でここから鳥を定期的に輸入している業者に紹介状を書いてほしいと思いましたが、当時新参者の私にはその許可がおりませんでした。

そこで国内にいるフィリピン人の友人に調べてもらい、首都マニラにある別の繁殖場を紹介してもらいました。その繁殖場はマニラ空港から車で2時間くらいの場所にありました。
インコ、オウムの鳴き声は大きいので、誰もいないような場所かと思いましたが、意外にも住宅街の中にその繁殖場はありました。

外見は物々しい雰囲気です。なぜなら周りを有刺鉄線で囲われているからです。
たぶんこの中には、値段の高い鳥たちがたくさんいるので、盗難防止のための対策だと思います。
外からも鳥の鳴き声が聞こえてきます。鳥に詳しい人なら、どんな鳥が中にいるかすぐわかるでしょう。だからこそセキュリティも厳しいのでしょうね。

出入口のゲートで身分証明書(パスポート)などのチェックを受けた後、中に入らせてもらいました。

次回は中の様子をお伝えします。

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