(29)コンパニオンバードの繁殖の未来「鳥業界の未来が見える」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

女性は私たちにある場所を指差して、こう言いました。

「あそこで何をしているかわかる?」 

と女性が指差したほうを見ると、そこにはヨウムを入れたキャリーや、手に乗せたままのボウシインコなど10数人の鳥連れの人が並んでいました。

 私がわからないというジェスチャーをすると、

「オス、メスを調べているのよ」

と教えてくれました。

インコ、オウムの雌雄はわかりづらい種類がたくさんいます。

雌雄鑑定は遺伝子検査でわかりますが、時間がかかるはずです。

でもここではその場でわかるなんて、どんな方法でしょうか。

 私はとても興味を持って、その行列の先頭を目指しました。

 そこには白衣を着た女性が2名いました。

小さな診察台があって、その台にはボウシインコが横たわっています。

白衣を着た一人の女性は、ボウシインコの顔に酸素マスクをあてがっています。

麻酔をかけているようです。

そして、もう一人の白衣の女性が、ボウシインコの総排泄孔に長い棒のようなものを入れて、モニタの画面を凝視していました。

詳しいことはわかりませんが、たぶん内視鏡でオスかメスかを調べていたのだと思います。

「出張雌雄鑑定サービス」というのでしょうか、すごいと思いました。

さて今回は2回目の渡米でした。

1回目と同じように、カルチャーショックも多く、いろいろな収穫がありました。

そういえばNHK大河ドラマ「晴天を衝け」で、渋沢栄一が初めてパリを訪問したとき、見るものすべてが、日本の未来のあるべき姿を見ているようでした。

このドラマを見ながら思い返すと、アメリカで見るものすべてが、日本の鳥業界の未来の姿だと思いました。

逆の言い方をすると、日本は2、30年遅れているということでしょうか。

しかしアメリカの鳥業界も良し悪しがあります。

鳥の展示会に行った時、あの見知らぬ女性から教わったことは貴重なことでした。

そのことも踏まえ、日本の鳥業界がこれから歩む未来が、健全であってほしいし、自分もその未来に貢献していきたいと思いました。

さて私の渡米はこれで終わりではありません。

心残りは3度目の正直で、何としてでもサーバーさんから信頼を勝ち取り、オカメインコの譲渡を成功させなくてはなりません。

しかしまさか翌月(3月)にも渡米することになるなんて、、、。

(つづく)

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