(14)コンパニオンバードの繁殖の未来「悪魔のささやき、、、!?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

シンガポールの繁殖場は外観はまるで工場です。ただ中から鳥の鳴き声が聞こえてきます。もし鳴き声が聞こえなかったら、ここが繁殖場とは誰も思わないでしょう。

さてドアを開けるとその鳴き声がさらに大きくなりました。屋内なので鳴き声がさらに響きます。鳴き声は大きいですが、聞き慣れたインコとオウムの声です。

最初に入った室内は大型インコとオウムの繁殖場でした。ケージはとても大きくて、一つのケージの大きさが3畳くらいありました。私が20歳の頃住んでいたアパートと同じ広さです(苦笑)。

さらに驚くことにすべて天釣り型になっています。つまり天井からケージをぶら下げているといった感じです。実際にぶら下げているというより、天井から固定しているので落ちてきたり、ケージが揺れたりする心配はありません。

ケージには底網が敷いてあり、排泄物は底網を通して下に落ちるようになっています。そのためケージの中は綺麗でした。底網の下つまり床にはゴムが一面敷いてありました。

掃除はどうするのかと思ったら、1日2回、時間になると水が流れてきて汚れを流し落とすと聞きました。なんと掃除が自動化されていたのです。オーナーさんがいろいろ試した結果、床材はゴムが一番汚れを落とすということで、床にゴムを一面敷いたそうです。

街にゴミがない、シンガポールというお国柄が繁殖場にも反映されていました。

自動化は掃除だけはなく、飲み水も食餌も自動でした。20年以上前のことですが、すでにシンガポールでは自動化が進んでいたのです。いったい今はどうなっているのでしょうか!? 

鳥の繁殖を成功させるために、できるだけ人が近寄らないことを優先するために自動化が進んだと思われます。外観を見たとき工場のようでしたが、結局室内も工場みたいなものでした。他の2棟も同じで、中にいる鳥は中型インコが中心でした。

私はここで初めてアラゲインコという鳥を見ました。どちらかというと鷲のような風貌でインパクトがありましたね。

(出典)https://en.wikipedia.org/wiki/Pesquet%27s_parrot

私が特にアラゲインコを見入っていたので、Aさんが「連れて帰れますよ」と話しかけてきました。

こ、これは、まるで悪魔の囁きです(苦笑)。

今回2泊3日でシンガポールを訪問していましたが、なんと滞在中にヒナの輸出許可がでるそうです。わずか1、2日でそんなことができるなんて、まず日本では考えられません。心が動かされそうになりましたが、ヒナを輸入するにはシンガポールからの輸出証明書と日本が発行する輸入証明書が必要になります。

日本ではたった1、2日で証明書を発行することはできませんので、なんとか悪魔の囁きから逃れることできました(汗)。

シンガポールの繁殖場は自動化されて、清潔で、規則的で素晴らしいと思いました。
しかし、工場のような建物の中なので日光浴や自然の雨風の機会がありません。
日光浴に関しては人工の太陽光のランプを使っていましたし、水浴びもさせていると聞きました。
書類等の手続きも迅速です。すべてにおいて申し分ないのですが、鳥たちが自然に接することができないことが残念でした。
でも近代的な繁殖場を視察できたことはとても有意義でした。

(つづく)

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