鳥のきもち「いいお付き合いをするために」

あなたもいずれは思春期を迎えます。
私たち鳥は人間と違って、感情を素直に表すところが素敵ですね。
最近の草食系と言われる人間の男子にはぜひ見習ってほしいものです。
さて、感情を素直に表すのはいいのですが、問題になるのがその行動です。
思春期を迎えると大好きな相手は飼い主さんになる子が多いようです。
飼い主さんに好かれたいので、まず最初はプレゼントでしょうか。
鳥の場合はプレゼントは「あれ」ですね!?
あなたはタイミングを見計らって「あれ」をプレゼントしようと思っているでしょう。
そう、あなたのプレゼントは食べたものでしょう。
一度食べたものの中で、いちばんおいしかったものを吐き出しているので
しょう。
そのきもちはよくわかります。
知らない飼い主さんは、「まさか病気!?」と戸惑ってしまうでしょう。
気をつけないとお腹を壊したと思われて病院に連れて行かれますよ。
逆に、プレゼントのことを知っている飼い主さんは、苦笑いしていますよ。
つまりありがた迷惑という感じでしょうか。
あなたが好きな人にプレゼントをして、きもちを伝えたいのはよくわかります。
好きな相手が同じ種類の鳥でしたら問題はありません。
さらに困った行動をする男の子がいます。
いつもやさしくなでてくれる飼い主の手に交尾をしようと。
たぶん、飼い主の中でいちばん好きなところが手なんでしょうね。
だって、いつも優しくなでてくれるし、おいしいおやつを運んでくれるのも手です。
勘違いするのもわからないでもないです。
人間は私たち鳥の頭がある程度はよいと思っています。だからどうしても犬と比較したり、同等以下だと思ったりしているようです。
だから犬と同じような飼い方をしてきます。
つまり上から目線でしつけをしようとするのです。
たしかに犬たちは下から飼い主を、いやご主人様を見上げ、何か指示を待ち、頭をなでてもらうことで幸せを感じているようです。
ご主人様は絶対的な存在だからです。
でも、冗談じゃないですね。私たち鳥は犬より賢いと思っています。
どんなところが賢いかと言われるといろいろありますが、人間の言葉をしゃべることができる鳥がいます。
「オウム返し」、いやいや、私たちはそのときの状況に応じておしゃべりすることができます。
もちろん最初は飼い主さんが人の子どもに教えるようにしっかり教えてくれなければダメですが……
さらに犬と鳥との違いはプライドです。
私たちは最近まで自然の中を自由自在に飛びまわっていました。
犬のように長い歴史があるわけではないのです。
たしかに犬が人間に飼われた歴史が長いので、パートナーのように寄り添っているのはわかります。素敵な関係であることも。
でも、歴史がない私たちが、人間との上手に付き合えるなんてすごいと思いませんか?
鳥たちは飼い主さんをご主人とは思っていません。
あくまでも対等です。
鳥の飼い主さんになる人は、このことをしっかり教えていかなければなりません。
でも、勘違いしてはいけません。
あなたがご主人になってはいけないのです。
飼い主さんが鳥の賢さやプライドを垣間みて、対等から一気にご主人様にあがめてしまう人がいるのです。
そんなことをしたら、きっと調子に乗ってしまい、いろいろな心配や迷惑をかけて、そのうち追い出されてしまいますよ。
私がその見本です。
それでは、対等になるための付き合い方を伝授しましょう。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、私たちも対等であるという立場をわきまえて行動しましょうね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール